女子高生の私と不機嫌な若頭
朝起きると
雄哉はもういない
保育園に継母と行った
これが私の日時。
誰もいない家
いつものようにリビングを通り
バスルームへ向かった
……え?
いつも誰もいないはずのリビングに
いつも一番に出勤するお父さんがいた
『……おはよう』
「……ああ、おはよう」
家にいて父に会うなんて、久しぶり
久しぶりすぎて、挨拶すらぎこちない
さっさと済ませて、家を出よう
シャワーを済ませ制服を着る
いつもなら髪を乾かすけど
お父さんがいるから、半乾き。
『……いってきます』
言うのも躊躇ったけど、言ってみた
だけど、返事はない
やっぱりか…
別にいいや
鞄を持ち学校へと歩き出した