女子高生の私と不機嫌な若頭
『あの……どうして、助けに来てくれたんですか?』
それは不思議だった
たまたま?そんなわけない
だって、涼介さんがきたとき
「遅くなった」
そう言っていたから……
「ああ……雄哉だ。雄哉が連絡くれた」
え?雄哉が?
そんな話はずがない
雄哉が涼介さんを呼ぶなんて……
確かに私の携帯があった
けど、操作なんてできないはず
「毎日……雄哉に教えた。何かあったら電話すれって。電話のかけ方」
えっ!
そ…そうなの?
だから託児施設に毎日来てたの?
『……ありがとう…本当に…』