女子高生の私と不機嫌な若頭


「一人で寝れるのか?」


耳元で聞こえる涼介さんの声
ビクッとしてしまう


一人で寝れる自信なんてない
……出来れば一人になりたくない


『お、お隣……お借りします』


そう言うと、涼介さんは鼻で笑った
一人で寝れないの前に
涼介さんがいると、寝れない……

男の人と寝る事なんてない
それだけでも緊張するのに相手が涼介さん

心臓が持つか分からない
このドキドキが涼介さんに聞こえませんように……

そう思っていたら涼介さんが一言

「お前はまだ処女だ」


『え?…それは……って寝てる』


スヤスヤと寝息を立てていた
ちゃんと顔は見れないけど
多分、可愛らしい寝顔なんじゃないかと
想像してしまう


『……おやすみなさい』


私も眠りにつくことにした

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