女子高生の私と不機嫌な若頭
雄哉と母親
「杏奈ちゃん……少しお店お休みしなさい。少し療養が必要よ」
そう言って翔子さんはお店へ行ってしまった
もちろん、涼介さんも一緒に行くのかと
思えば涼介さんは雄哉とお風呂
いつの間にか雄哉は懐いていて
「りょーすけ」
そう呼んでいた
初めは涼介さんの眉がピクピクしていたけど、慣れたみたい。
「おねーちゃん、あがったー」
私は急いで脱衣室へ行った
『はーい』
そう言ってドアを開けると
まっ裸な雄哉と腰にタオルを巻いていた
『……ぎゃ……ぎゃーっ!!』
私は勢いよくドアを閉めた
なっ……なっ……
男の人の裸を見ることなんてない
私が叫んだせいで
三宅さんと数人の組員さんが
駆け足で駆けつけてくれた