女子高生の私と不機嫌な若頭


そして、住宅街にある一件の家の前で車は停まった


その家は、まだ数年しか経っていないような新しい家
白いフェンスに、白い壁
小さなガーデンに綺麗な緑の芝生


……えっ
この家に住んでるの?
ま……まさか……あの女が?


そう思っていたら
涼介さんは車から降りていった
私も急いで車から降りて
涼介さんの元へ駆け寄る


表札には見たことない名前
……ってことは、再婚したの?


三宅さんと翔子さんも来た
それを確認すると
涼介さんはインターホンを押す


「はい、どちらさまですか?」


あの女の声だ……
やっぱりここに住んでるんだ

そう思っていたら涼介さんに肩を突かれた


……え?
私が対応するの?
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