女子高生の私と不機嫌な若頭


女は足を組みながら怠そうに
テーブルの書類を見てすぐ置いた


「ねぇ……なんで私が借金してること知ってるの?」


そうだ……
三宅さんは「貸金」のことを
さっき言ってきた


「それは、加藤由里子様が私共の会社から借りているからです」


三宅さんが言っていた「色々」とは
金貸しも入っていた


女はビックリした顔をして
何かを悟った顔をしていた


「……流石ですね、加藤様は我が社の常連ですから、飲み込みが早い」


そう和かに笑う三宅さんをよそに
青ざめていく女


「まさか我々から逃げれるなんて思っていました?ここは知っていましが……少しだけ様子を見させて頂いてました」
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