女子高生の私と不機嫌な若頭


「まさか、貴方が雄哉くんの母親だとは……これも運命ですね」


話を聞いているだけだけど
三宅さんの顔が……怖い


「だ……だって仕方がないじゃない、借金だって雄哉を育てて行く上で……あ、杏奈だって育ててやったんだ」


育ててやった?
いや……違うでしょ


『……私はあんたに育ててもらったつもりはない。あんたは一度だって母親らしい事してない。あんたの喘ぎ声で一人寂しく泣いてる雄哉のこと、考えたことある?4歳の子供に、あんなの聞かせる親がどこにいるわけ?』


そういうと、女は顔を真っ赤にする
聞こえていないとでも思っていたのか…


「お貸ししているお金……利子も含めて800万円ですね。本日お支払い頂けますか?もし、無理のようなら我が社のお店で働いて返済して頂けると助かります」
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