女子高生の私と不機嫌な若頭


三宅さんの言葉に女は何も言えない
微かに震えているようにも見えた


「そこで……ご提案があります」

そう言って三宅さんはケースを開け
テーブルに置いた

その中身は……お金
ドラマとかで出てくるような
帯がついたお札がびっしり


「雄哉くんと離縁して頂けるなら、お礼と言ってはなんですが、一千万あります。こちらを納めて頂ければ……このお金で豪遊されるのもよし、借金返済されるのもよし……借金を返されても200万円は加藤様の物です」


女はお金に釘付けだった
多分……この女は……

予想は当たった
女は書類にサインした


この女は自分の息子を
自分の借金やお金を天秤にかけ
お金が勝ったのかと思うと甚だしい
< 96 / 314 >

この作品をシェア

pagetop