女子高生の私と不機嫌な若頭
「雄哉のためだ」
涼介さんは表情を崩さず言う
そう……雄哉のため
雄哉が幸せに暮らせるために
ここは我慢だ
ここで私か何かを言って
女の考えが変わって養子縁組が出来なくなったら、雄哉は施設に行ってしまう
私は手を握り我慢した
サインを終えお金を手にする女
そして、三宅さんは色々説明をしている
「二度と雄哉くんには近づかないこと」
「万が一雄哉くんが会いたいと言っても死んだ事にする」
「二度と我が社から借金はできない事」
「加藤様のご家族には迷惑がかからないように致します」
そう言って話は終わった
玄関へと進む中、女が話しかけてきた
「あの人は?どうなったの?」