月夜に悪魔
「バラン君!?待って!」
バランはだんだんと近付いて来ていたが、ピタッと止まった
「どうしたの…?」
「キス…だなんて……、恥ずかしい」
考えてみればバランとのキスなんて初めてだったから…
「どうして恥ずかしいの?見せつけてやればいいよ」
「で…でも…」
そう言った瞬間
「もう待てないよ」
そう言ってバランは優しく私に唇をおとした
「………っ!!」
「ね、あっとゆうまでしょ?」
バランはペロッと自分の唇を舐めた
「もう…」
私はクスリと笑った
「バランには勝てないわ」
結婚式は三日間続いた
それが終わっても人々の賑わいは絶えることがなかった
そしていつしか時は流れていった…