月夜に悪魔
「もうちょっと待っててね~、バランお着替え中だから」
「着替え?あぁ、バランはねぼすけだからな」
七瀬君が嫌味たっぷりに言った
「フィート…口をつつしめよ」
バランが眉を引きつらせながら部屋に入ってきた
「本当の事を言っただけだけど?何か?」
「ふ…、フィート。おまえあんだけ皐月に好き好き言ってたのにもうガールフレンドができたのか?」
その方向的には勝ち目がないとバランは悟ったのか、違う方向から攻撃しだした
「バカッ!ちげぇよ!こいつはメディオスの妹」
「あぁ、メディオスってたしか皐月と一回結婚式もどきをしたやつか…」
バランがギロッとメディオスを睨む
「バラン!メディオスは私と付き合ってるの!」
「そうなのか?」
「そうです」
バランはふーんと言ってソファーに座り、紅茶を飲んだ