私の友達、本当に良い人なんです!
「ごめん、翼!」
そう言いながら家のドアを思い切り開ける。
すぐそばに翼が立っていて、私の方を見て言った。
「だ、大丈夫だよ!」
「そう?良かった…。」
翼のその言葉を聞いてほっとする。
「皐月。」
「なに?」
「…可愛い。」
ドキンッ。
なんか…顔が熱い…。
「あ、ありがとう…。」
「じゃあ行こうか。」
心なしか、翼の顔が赤くなっているのは気のせいだろうか?
まぁいい。
私は自分の赤くなった顔を隠すように、そっと前を向いた。