私の友達、本当に良い人なんです!



女子たちが去った後呟く。


「なにが?」


なにがつまらないと言うのだ。


「恋バナでしょ。」


後ろから雫の声がして振り返る。


「恋バナ?」


「女の子はみーんな興味あんのよ。あんただって満更じゃないでしょ?」


そう言われても…。


結構恋とは無縁な気がする。


「私も聞きたいんだけどさ…」


そう言ってきょろきょろと辺りを見回す雫。


「よし!」


なにが?

私の頭にはてなマークが浮かぶ。


「如月のことどう思ってるの?ぶっちゃけ。」


「どうって…。んー…。」


「さつ」バンッ!


「どうしたの?雫。ドアなんか閉めて。てゆうか今翼の声」


「聞こえてないよ。さ、続けて。」


雫はすぐに席につく。



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