私の友達、本当に良い人なんです!



“あんたは疑問に思わないの?”


…確かに。


どうして翼は分かるんだろう…。


ま、ま、ま、まさか!



「超能力?!」


ベシンと頭を叩かれる。

もちろん雫に。


「なわけあるか。もっと単純に考えたら?」


単純…。単純…。単純…。


「うーん…。」


……。


………。


……………!


「やっぱりよくわかってるんだな!」



ドスンッ。



「雫!?大丈夫!?」


椅子から落ちた雫を起こす。


「……はぁ。だからこそ気が合うのかもね…。」


ん?どゆこと?


「ねぇ雫どうゆう」


こと?

と言おうとした前に雫の言葉とかぶる。


「さぁね?」




その後、なんど聞いても雫は教えてくれなかった。

でもまぁ、翼が良い人なのにはかわりないから。



そんな翼に今日も甘えてしまう私。



せめてもの恩返しに、お弁当作っといて良かった。


私は翼にそっと近付くとお弁当を差し出す。


「いつもありがとう!」


そう言うと、翼は嬉しそうに笑って、


「こちらこそありがとう。」



そう言いながらお弁当を受け取った。





        END?




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