innocent
家に帰ってから携帯を見ると
着信20件ーー
メール12件ーーー
送り主は仲の良い友達。
私が居ない事に気付いて連絡をしたのだろう...
ーーー心配なんてしてない癖に。
常に日常のネタを探している彼女達にとって
今の私は格好の餌食。
ーーあぁ、めんどくさっ。
1人1人に当たり障りの無い返信をしながら
冬夜のことを思い出した。
ーーー本当最低なやつ。
でも、付き合ったら意外にいい奴かもしれない。
それに、冬也のこと少しは分かるかもしれないし。
ずっと彼に抱いていた苦手意識が無くなるような気がして、
私は彼と付き合ってみることにした。