tear/skill
病室の外にいる陽菜をみつけて声をかける
「あんたなんなの?
ガールフレンド?
友達?それともやりたいだけのセフレ?」
こんな可愛い顔だちの燈真からそんな言葉がでるなんて
「うまく言えない」
「ちゃんと言ってもらわないと困るんだよねこっちも
悠真兄に頼まれてるからさ」
壁ドンされて睨まれる
悠真より頭一つ高いから見下げられる形になるけど迫力がすごい
「睨まないでよわかんないんだから」
「これ悠真兄につけられたの?」
首筋を触られて気づく赤い痕
悠真こんなところにまで
「虫さされよ」
「へぇ強がりだねBaby」
「強がりなんかじゃない」
「悠真兄が死んだらあんたのせいにしていいんだよな?」
「悠真は死なない」
「陽菜ここにいたの
誰?」
このタイミングこの声璃玖?!
はっとして振り返る
「最低じゃんあんた
悠真兄裏切って」
「違う」
違う違う違う私は裏切ってなんかいない
「陽菜」
「影沼燈真」
璃玖は何故か薄く笑った
「璃玖、気分転換に庭に行こう」
「気持ち悪っ
勝ち誇った顔して
話しにきいたら彼氏になりたいだけじゃんあんた」
燈真だって一歩もひかない
「君になにがわかる?」
「な~んもわかんないっよーだ」
子供じゃないんだから
「でも守りたいもんあるからさ、みんな頑張るんしょ?
譲りたくないから諦めないんしょ?違う?」
燈真はかるく睨んで言う
「子供だな」
「まあ僕はまだ子供だよ
大人になんかなれなくてもいいなりたくなんかないもん」
「璃玖、話しがあるの」
「話し?」
「うん」
私は璃玖の車椅子を押しながら力強く言った
燈真に小さく手を振って歩きだす
中庭を夏の夕陽がオレンジに染める
「話しって?」
「璃玖はさきっと友達以上に思ってるけど私にしたらただの友達だから」
ざわり
黒い黒い思考
『友達が事故って満足か?』
最初の悠真の声
自分じゃないから内心ほっとしてる
「陽菜ずいぶん毒されたね」
「本当に友達なんだよ」
「僕にしたら友達じゃないよ
陽菜、本当大好きだから」
璃玖の言葉
いちばんききたくてききたくなかった本音
私これ以上は言えない
「ずるいよそんな言い方
私なにも言えないじゃん」
「言わせたくないから
陽菜には」
大粒の涙がこれでもかってくらい溢れていく
「璃玖···」
「陽菜それでも僕にバイバイする?」
私は泣きじゃくりながら頷いた
「あんたなんなの?
ガールフレンド?
友達?それともやりたいだけのセフレ?」
こんな可愛い顔だちの燈真からそんな言葉がでるなんて
「うまく言えない」
「ちゃんと言ってもらわないと困るんだよねこっちも
悠真兄に頼まれてるからさ」
壁ドンされて睨まれる
悠真より頭一つ高いから見下げられる形になるけど迫力がすごい
「睨まないでよわかんないんだから」
「これ悠真兄につけられたの?」
首筋を触られて気づく赤い痕
悠真こんなところにまで
「虫さされよ」
「へぇ強がりだねBaby」
「強がりなんかじゃない」
「悠真兄が死んだらあんたのせいにしていいんだよな?」
「悠真は死なない」
「陽菜ここにいたの
誰?」
このタイミングこの声璃玖?!
はっとして振り返る
「最低じゃんあんた
悠真兄裏切って」
「違う」
違う違う違う私は裏切ってなんかいない
「陽菜」
「影沼燈真」
璃玖は何故か薄く笑った
「璃玖、気分転換に庭に行こう」
「気持ち悪っ
勝ち誇った顔して
話しにきいたら彼氏になりたいだけじゃんあんた」
燈真だって一歩もひかない
「君になにがわかる?」
「な~んもわかんないっよーだ」
子供じゃないんだから
「でも守りたいもんあるからさ、みんな頑張るんしょ?
譲りたくないから諦めないんしょ?違う?」
燈真はかるく睨んで言う
「子供だな」
「まあ僕はまだ子供だよ
大人になんかなれなくてもいいなりたくなんかないもん」
「璃玖、話しがあるの」
「話し?」
「うん」
私は璃玖の車椅子を押しながら力強く言った
燈真に小さく手を振って歩きだす
中庭を夏の夕陽がオレンジに染める
「話しって?」
「璃玖はさきっと友達以上に思ってるけど私にしたらただの友達だから」
ざわり
黒い黒い思考
『友達が事故って満足か?』
最初の悠真の声
自分じゃないから内心ほっとしてる
「陽菜ずいぶん毒されたね」
「本当に友達なんだよ」
「僕にしたら友達じゃないよ
陽菜、本当大好きだから」
璃玖の言葉
いちばんききたくてききたくなかった本音
私これ以上は言えない
「ずるいよそんな言い方
私なにも言えないじゃん」
「言わせたくないから
陽菜には」
大粒の涙がこれでもかってくらい溢れていく
「璃玖···」
「陽菜それでも僕にバイバイする?」
私は泣きじゃくりながら頷いた