tear/skill
えっ?
そんなこと言ってたっけ
これじゃあまるで恋人じゃん
「だよな」
えっ?悠真?
目を開けると悠真が立っていた
「海に着いたら告白してやる!」
えっ?
璃玖の言葉なの···
私は気が抜けてしまった
「ちょっと来い」
そう言われて悠真の病室に入る
はじめて入る病室はびっくりするくらいなにもなかった
悠真はベッドに座るなり欠伸をかみ殺した
そういえば人の心を読むのは疲れるって言ってたよね
悠真はちらりと私を見ると自分のほうに引き寄せた
「意外に骨っぽいのな
もっと柔らかいのかと想像してた」
「···もっと強くぎゅっとして」
「璃玖はいいのか?
俺だって男だよ?
ブレーキきかないかもよ」
それでもいい
もっともっと私を壊して
真夏の太陽のように暑く私を焦がして
「悠真」
気怠げな午後の太陽
はだけた洋服
悠真の憂う横顔
切れ長の目がゆっくり私に向けられる
なにもかもが王子さまだ
額に乗せた手で汗で濡れた前髪をかきあげる
反則···こんなエロすぎる王子さま反則
「面会謝絶もなかなか悪くないな」
時と場合によるけどね
ずっと見ていたい
はだけた服から覗く体
私いままで···考えるだけでダメだ
「なんだよ?」
「別に
私···璃玖以外としちゃったんだよね」
「求めよさらば与えられんだな」
的を得てるような強引のような
ってなにがいつも発情中のメス猫よ
私はそんなに尻軽じゃないんだから
って悠真の心の声
「悠真」
「俺のそばにいるのも悪くないだろ」
コンコンとノックの音がして慌てて着替えてベッドの下に潜り込む
相手は看護士さんのようで
「あらあら汗びっしょり
クーラーきかなかった?」
「別に」
「先に着替える?
いま体拭くタオル持ってくるわね」
看護士さんはいそいそと準備を始めた
看護士さんが外で待ってる間に悠真はさらりと着替えだす
「なあ」
「えっ···」
「手伝ってくんね?」
悠真は私に濡れたタオルを差し出すと背中を指した
「なるほどね」
私はベッドの上にあがり背中を拭いてあげた
「サンキュー」
私はまたベッドの下に隠れる
しばらくして看護士さんが包帯を巻きにきた
「もうちょっとで退院かな」
「ふーん」
「嬉しくないの?」
「別に」
帰ったところで厄介者のポジションは変わらないし
まあここにいてガキあつかいもイヤだけど
看護士さんがいなくなってから顔をだす
「えっと帰るね」
「おまえうしろめたいんだろ」
そんなこと言ってたっけ
これじゃあまるで恋人じゃん
「だよな」
えっ?悠真?
目を開けると悠真が立っていた
「海に着いたら告白してやる!」
えっ?
璃玖の言葉なの···
私は気が抜けてしまった
「ちょっと来い」
そう言われて悠真の病室に入る
はじめて入る病室はびっくりするくらいなにもなかった
悠真はベッドに座るなり欠伸をかみ殺した
そういえば人の心を読むのは疲れるって言ってたよね
悠真はちらりと私を見ると自分のほうに引き寄せた
「意外に骨っぽいのな
もっと柔らかいのかと想像してた」
「···もっと強くぎゅっとして」
「璃玖はいいのか?
俺だって男だよ?
ブレーキきかないかもよ」
それでもいい
もっともっと私を壊して
真夏の太陽のように暑く私を焦がして
「悠真」
気怠げな午後の太陽
はだけた洋服
悠真の憂う横顔
切れ長の目がゆっくり私に向けられる
なにもかもが王子さまだ
額に乗せた手で汗で濡れた前髪をかきあげる
反則···こんなエロすぎる王子さま反則
「面会謝絶もなかなか悪くないな」
時と場合によるけどね
ずっと見ていたい
はだけた服から覗く体
私いままで···考えるだけでダメだ
「なんだよ?」
「別に
私···璃玖以外としちゃったんだよね」
「求めよさらば与えられんだな」
的を得てるような強引のような
ってなにがいつも発情中のメス猫よ
私はそんなに尻軽じゃないんだから
って悠真の心の声
「悠真」
「俺のそばにいるのも悪くないだろ」
コンコンとノックの音がして慌てて着替えてベッドの下に潜り込む
相手は看護士さんのようで
「あらあら汗びっしょり
クーラーきかなかった?」
「別に」
「先に着替える?
いま体拭くタオル持ってくるわね」
看護士さんはいそいそと準備を始めた
看護士さんが外で待ってる間に悠真はさらりと着替えだす
「なあ」
「えっ···」
「手伝ってくんね?」
悠真は私に濡れたタオルを差し出すと背中を指した
「なるほどね」
私はベッドの上にあがり背中を拭いてあげた
「サンキュー」
私はまたベッドの下に隠れる
しばらくして看護士さんが包帯を巻きにきた
「もうちょっとで退院かな」
「ふーん」
「嬉しくないの?」
「別に」
帰ったところで厄介者のポジションは変わらないし
まあここにいてガキあつかいもイヤだけど
看護士さんがいなくなってから顔をだす
「えっと帰るね」
「おまえうしろめたいんだろ」