太陽に花束を
誕生
「オギャア、オギャア…」


元気な産声が響き渡る


小さな病院の一室


「う…産まれたか!」


何も出来ずに廊下で待っていた父親、隆司(りゅうじ)が思わず声を出して立ち上がった


「元気な男の子ですよ」


分娩室の扉を開けて出てきた看護師に案内されて、中に入る


「パパ…」


小さく、まだしわくちゃな赤ん坊を抱いた妻、由実(ゆみ)が隆司を呼ぶ


「小さい…なぁ…」
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