太陽に花束を
小さな花を、一生懸命に集める太陽

少し集めては、二人の所へと持って行く

二人の手には、小さな花束が出来ていた


「由実…」


手に溢れる、小さな花束を見つめながら、隆司が切り出す


「すぐに仕事探すよ…あんな小さな手でも、一生懸命やればこんな立派な花束が出来るんだ…」


「そうね、私も働くわ…少しでも足しになる様に…」


二人は太陽を見ながら、ようやく笑顔を見せた
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