太陽に花束を
「ただいま~!」


太陽は、いつも通り元気だった

まるで太陽の様に、二人を明るく照す様に…


「パパ、ママ、見て見て!」


帰るなり、二人の所へ駆け寄ってくる太陽

ニコニコしながら、両手を後ろへと回していた


「じゃん!」


そう言いながら、両手を二人の方へと差し出す

その両手には、色とりどりの花束があった


「帰り道に咲いてたんだ!」


「太陽…」


いつも、二人が落ち込んでる時には、決まって花束をくれる太陽


「太陽…お前……解ってやってるのか…?」
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