太陽に花束を
医師は首をふった


「そこが分からないのです、あの歳で、そんなに我慢出来る物なのかと…」


「太陽…」


隆司は考えた

まさか、俺達に心配かけたくなくて…
いや、もしかして、俺達を助ける為に…


「パパ…ママ…」


太陽が目を覚ます


「太陽!」


「太陽、大丈夫?」


二人が駆け寄る


「パパ…綺麗なお花が見たい…」


掠れる声で、隆司に「お願い」をした
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