ネットとリアルと半分こ
クラスではやっぱり浮き気味だな。
小学校の時の友達が僕を避けるように
噂を流しているらしい。
まぁ仕方のないことだ。
僕みたいな奴は虐められる筋だ。
耐え抜こう。
高校は一緒にはならないんだから。


 キーンコーンカーンコーン

皆が楽しみにしてる昼休みだ。
クラスを覗きにくる人が多い。
そこに一際デカい人が二人。

「MATU!」

ミヤ先輩だ。

「よぉ。」

ザッキー先輩も。

「先輩!」

駆け寄った。
すごい安心感だなぁ……。
教室は空気が重い。
皆は楽しいのだろうけど
僕には地獄みたいだ。

「なっ、どっか行こうぜ!」

「ミヤ…行くのはいいが時間見とけよ」

「わーってるって~」

「フフッ、どこ行くんですかー?」

「俺達が学校案内してやるよ!」

「それは…まぁ俺も賛成かな。」

「やった!ありがとうございます!」

世の中こういう人ばかりならいいのに。
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