森からの招待 ～ようこそ 不思議な世界へ～

現在

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－ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ－

「あぁ、うるさいなぁ。」

おなじみのチャイムの音。誰も耳にしているだろう。

『起きてっ。授業始まるよ。芽衣…！』
「んん…。あ、おはよ、美佳。」

目の前にいるのは、小学生の時から一緒だった[天音美佳(あまね みか)]です。
頭もよくて、正直言って私の憧れ。才能もいいし、先生から慕われてる？感じ…。

「こらっ！えーっと、さかい…めいさん？授業始まってます！準備してください!!　あなた、高校生でしょ？けじめつけてください。」

はぁ…何？あの教師…。人の名前しっかり覚えてよ。
そう、私は[坂井芽衣(さかい めい)]高校生最期のラインを走ってます。

『ほらっ！だから言ったじゃん。……ってあれ？数学の教科書は？』
「え？数学…。……嘘？忘れた！」

ヤバい、しまった…。思わず大声で口を開いてしまった…。

「ったく、うるさいよ…。声を荒げんなよ」

一人の男子が言った途端、ガヤガヤと教室が騒ぎ始めた…。

「芽衣さん、今日は居残りしてください。いいわね？」

っ！これが現実じゃなかったらいいのになッ！