森からの招待　～ようこそ 不思議な世界へ～
周りは、全て木々で覆われていた。

足元は、不安定でふらふらしながらも

『ほら、つかまりなよ。』

ルイスがエスコートをしてくれたおかげで、ルイスの家に着いた。

家は広く、まさに屋敷という外見だった。

窓からは、光が流れ込むように、外を照らしていた。

『さぁ、お疲れ様。キミのことについては、明日訊くから、ゆっくり休みなよ。』

ルイスが玄関のドアを開くと、豪華な家具や、壁紙、さらにシャンデリアがあった。

「あの、どうして見知らぬ私を優しくしてくれるんですか？」

芽衣は、警戒しながらも訊ねた。

（絶対怪しいよ。ここまでする必要なんかないのに…。）

ルイスは、首を傾げながら

『どうしてって、見知らぬお嬢さんでも困っていたら普通助けるでしょ？それともこんな真夜中に森に住んでいる獣がキミを襲うかもしれないけど大丈夫だった？』

（ﾋﾞｸｯ…。寒気が急に…）

「全然大丈夫じゃないです！ありがとうございます。」

お礼を伝え、警戒心などもうどこかに消えていった。

『どう致しまして。』

この屋敷、ルイス邸に芽衣は安らぎを感じた。




< 8 / 24 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop