漆黒の破片
「着いたぞ、奈々、ここで降ろすぞ。」
「ん!ありがとう!莞爾にぃ!」
入口まで来るとみんな揃ってたけど
私には気づいてなかった。
「おぉ〜い!みんなぁ〜!」
「「「奈々!?お姫様みたい…」」
みんな顔がめっちゃ赤い!風邪?
大丈夫かなぁー。莞爾にぃも風邪みたい
だったけど。
「みんな、風邪……お大事にね?」
そう言ったらみんな固まっちゃって……
私、変なこと言った?
ふと菜摘を見ると………
か、カッコイイ!
紺の肩に少しフリルがついたチュニック
に、白いパンツを合わせていて、
足は黒のサンダルで髪を黒のバレッタで
止めていて、ストレートにしている
「菜摘……!カッコイイ!」
「奈々……!可愛い!」
二人で言い合ってたらなんか笑えてきた
「「ふへへっ。」」」