漆黒の破片
「こっちだよ!姫華ちゃん!」
悠莉の声でハッとした。また
ボーッとしてた。金煌のおかげで
皇龍の倉庫に行きたくなっちゃった。
私なんかに行く資格なんか無いのに。
「お前ら!新しい姫が来た!」
なんか、蓮が総長に見える。
いや、総長なんだけどね。
「「「「「おぉー!!!」」」」」
「挨拶しろ。姫華。」
私は2階から1階に飛び降りた。
「「「「「!?!?!?」」」」」
ありゃりゃ。幹部達も下っ端達も
ビックリしちゃってるーー
なんでだろ?
「新しく姫になりました!
如月 姫華です!よろしくお願いします」
下っ端達はざわざわしてる。
そりゃそーだよね!新しく姫が
できるなんて思ってなさそーだし。
すると下っ端の1人が
「もしかして!ぶりっ子の……!」
おーSクラスのやつか……
めんどくさいなぁ。
ちょっと本気出してやろ。
「うんそーだよ。まぁ、あんなんじゃ
ないから安心して。」
すると、また下っ端が手を挙げた。
「挨拶頼みます!」
よし。言いたいことを言おう。
「テメェらよく聞け!!!
俺は姫だが守られるつもりは一切
ねぇーからな!それと、自分の命は
自分で守る!勝手に守ろうとすんな!
自分の命を大切にしろ!
姫だからといって差別は一切無しだ!
よく覚えとけ!
不満がある奴は喧嘩で勝負だ!
いつでもこい!分かったかー!」
「「「「「うっす!!!!!」」」」」
「よろしくお願いします!姫華さん!」
「姫になってくれて嬉しいっす!」
「後で喧嘩お願いしやっす!」
みんな………信じてくれてありがとう。