漆黒の破片



少し離れたところで聞いてみる



「私が何者か………気づいた?」





「気づいたよーー皇龍の総長さん。」




「はぇ?こ……ぅ?」



「は?知らないのか?て、ゆーかお前
そう言ったんじゃないのか!?」



「え?違うよっ?私ゎ………///
なんでもないっ!」

後ろから
「くそっ!違うのかよ!」
と、言っていたのが聞こえた。


私はパタパタと走って角を曲がった
ところでため息をついた


さっきのセリフで竜也の疑いが晴れた
ことは確かなはず!



危ない!もー!バレちゃう!
奈々のあほーーー!



「何やってんだよ。」

笑いを含めた声が上から聞こえてきた


ふと上を見上げると蓮がこっちを
見ていた。


「ふぇ?蓮?あ、これは…その…
自分の頭叩いてたとかじゃなくて////」



蓮がどう思ってるのかな?って考えたら
少し恥ずかしいなぁ……。


ん?視界が白い?って思ったら眼鏡が
曇ってるし!あーでも、もうつける必要はないのか!


外しとこー♪


「なぁ、姫華」


「ん?」



ぱっと上を見ると蓮と顔が近くて
ビックリした。


「「わっ!(うぉっ!)」」


「わっ、わりぃー。お前、眼鏡
外したんだな。」



「ん。曇ってたからねっ」



「そ、そうか……。」


?……蓮が…………赤い?



「蓮?顔赤いよ?大丈夫?」



一応、自分のおでこと蓮のおでこを
くっつけて確認はしたんだけど…



「熱はないみたい!って……さっきより
赤いよね!?大丈夫!?」



赤いー!ゆでダコみたいだよっ!


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