漆黒の破片

-奈々sideー

なんとか、無事に理事長室に!
どんな校舎作ってんだよ!
迷路みたいじゃんか!締めてやろっ


コンコン


「失礼します。今回転校してき…」


ドタドタドタドタドタギュッ

「奈々ちゃんー!会いたかったよぉ」


誰だしコイツ。ウザイな。

バキッ

「誰だしお前!いきなり殺す気か!」



「もぅ!ひどいなぁ!忘れたの!」


ん?なんか見たことあるような………


「し、しんちゃん!?理事長室なの!?
頭悪かったよね!?」


「ひどいなぁ!まぁ、奈々ちゃんだから
許してあげるよ!そうそう!
奈々ちゃんのクラスは2ーSだから!
じゃあ、担任呼ぶね!」


一人でよく喋るなぁ……。

担任は誰だろう?パンダみたいなのは
やだな。まぁ、しんちゃんだから
大丈夫かな。


「おい、しん!人使い荒すぎだろ!
って、ん?誰だコイツ?」


「あー……直哉……」


もしかして私のこと覚えてないのかな?
じゃあ、殺気出しちゃおっか!
1%くらいなら……。


「なーおーちゃーん。忘れたんだ。
私のこと。いい度胸してんじゃん。」


ゾクゾクッ


「ま、まさか…な、奈々さんですか?」


「やっぱり忘れてたんだー。フーン
なおちゃん、お説教いる?」


「い、いえいえっ!すみませんっ!」


「まぁ、いーじゃないか。HR始まるぞ
早く行った方がいいんじゃないか?」


そうだった!時間やばいじゃん!

「行こなおちゃん!じゃあ
また後でね!しんちゃん」


「待て奈々!お前、まだ隆弘のこと…」


「………((ボソッ))絶対に復讐してやる。
バイバイしんちゃん。」


私は理事長室のドアを閉めた。
隣で心配そうな顔をする なおちゃん。


「大丈夫だよ。なおちゃん。私はもう
皇龍に入って仲間もできたし!」


それでもまだ不安そうな顔をしている
なおちゃんを見ると、心配して
くれてるんだなって思う。


「ねぇ、なおちゃん。2ーSって
どんなクラス?」


「容姿がいい・頭脳がいい・運動ができる
あと…………族ですね」


ま、マジか……。じゃあ、偽名の方が
バレないよね…うーん。適当に。


「なおちゃん。学校では山田花子って
言ってくれない?」

これならバレないよね!頭いい!
なおちゃんを見るとなぜか苦笑い。


「奈々さん。絶対にバレますよ…」


えー。結構いいとおもったのになぁ…

じゃあ……「如月姫華は?」

「いいんじゃないですか?
あ!そうそう!ぶりっ子キャラに
しといた方がいいですよ!」


「え?なんで?」


「奈々さん美人ですから、族が寄ってきますよ!」


「何ゆってんの!なおちゃん。
美人とか、お世辞はいーから!
あー。でも、族が関わんないのは
いーかも!」


「((ボソッ))奈々さんって無自覚だ…」


「なんか言った?なおちゃん」


「いえ、何も!あ!つきました!
呼んだら入ってきてください!」










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