漆黒の破片
寮に着くと………
「じゃあねー!おやすみ!」
「じゃあな。」
「おやすみ〜」
「また、明日な!」
「明日な。」
みんなとバイバイして部屋に入った
部屋の中には荷物が置かれていて
荷物の一番上に紙が置かれていた
そこには……
『いつでも、戻ってきていいよ!
言わなかったことは怒らないでねっ!
高校生活enjoyしちゃってきてね!
お父さんとお母さんはいつでも
奈々の味方だからね!』
お父さんとお母さんっぽいなぁー
いつも理解してくれる
ただちょっとお茶目なんだよねー…
ボストンバッグから愛用の
ノートパソコンを取り出してハッキング
を始めた………。
ん?今日の2時に『毒影』が攻めてくるみたいー。へぇ…全国No.4って…
そんな弱いところが世界No.1に
戦い挑むとか………
頭大丈夫かな?大丈夫じゃないよねー
ふと、時計を見ると12時だった。
そろそろ行こっかぁー。
皇龍の総長
-皇華-としての格好は
黒のTシャツに金の龍が書かれた
黒いパーカーに白の短パンに
ミルクティー色の髪を帽子の中に隠して
コンタクトを外す。
そして、皇華としての証
金の龍に赤い花が縁どられたピアスを
つけるんだ。みんな、皇龍に入ってる
ひとは色違い持ってるんだ。
もちろん下っ端もね!
「さぁ、そろそろ行きますか。」
本気モードになった私は
如月 姫華でもなく
神咲 奈々でもなく
皇龍の総長-皇華-になるんだ。