漆黒の破片
「奈々ー?俺は?」
ヤキモチを妬いてくれて嬉しいな!
ふふっ。あったかいなぁ。
「もちろんだぁーい好きだよっ!」
とびっきりの笑顔で答えてあげたら…
ん?顔が赤い?ね、熱!?
「隆弘もしかして、ね「また、俺が
熱を出してるとか思ってんの?」
え?違うの?だって顔赤いし……
首をコテンと傾げると
「〜っ反則だろっ!」
え?聞こえなかった……。
「はいはーい。イチャイチャは
他のところでやってもらえますかー?
下っ端君達の顔見てみなよー。真っ赤
じゃん。」
い、イチャイチャって……恥ずかしっ
「やっぱり可愛いね!奈々ちゃん。」
「ちょっと彼女に手ぇ出さない
でくださいよ?いくら大輔さんだからって容赦はしませんからね?」
「おー。鬼だぁ!奈々ちゃん逃げよ!」
「え?ちょ、ちょっと?」
大輔さんが私の手をとって走り出すと
怖い顔をした隆弘が追いかけてきた!
「大輔さんーー!」
倉庫の中は笑いで包まれた。
こんなにあたたかい場所があるんだ。
だけどーーーー私のせいで
このあかるさが
ナクナルナンテ
オモワナカッタ