漆黒の破片


バイクを飛ばして学校に着くと



「きゃぁぁぁぁ!!金煌の皆様よ!」


うるさいな。どーしたらいいんだよ。
絶対睨まれるじゃん。


「あの女子誰?」


「ストーカー!?」


「蓮様に近づくなんて信じられない!」



ほらきた。めんどくさいなー。目付けられたくなかったのに。




「おい。お前ら!如月 姫華は金煌の姫
だから手を出したら許さねぇからな!」





蓮……。言わなくてよかったんだけど。
ま、いっか。



「蓮、行こー」



私は蓮に一言声をかけるとスタスタと
歩き出した。だっていつまでも
こんなところにいたくないもん。








< 74 / 129 >

この作品をシェア

pagetop