漆黒の破片
バイクを飛ばして学校に着くと
「きゃぁぁぁぁ!!金煌の皆様よ!」
うるさいな。どーしたらいいんだよ。
絶対睨まれるじゃん。
「あの女子誰?」
「ストーカー!?」
「蓮様に近づくなんて信じられない!」
ほらきた。めんどくさいなー。目付けられたくなかったのに。
「おい。お前ら!如月 姫華は金煌の姫
だから手を出したら許さねぇからな!」
蓮……。言わなくてよかったんだけど。
ま、いっか。
「蓮、行こー」
私は蓮に一言声をかけるとスタスタと
歩き出した。だっていつまでも
こんなところにいたくないもん。