漆黒の破片
ー蓮sideー
俺らはずっとイライラしていた。
あの姫華が笑顔で仲間とか言ってたやつ
「っくそっ!」
陽気もイライラをゴミ箱にあてていた。
姫華は俺らには見せなかった笑顔や
言葉遣いをあいつらには見せていた。
どーしてなんだ?俺らも仲間だろ?
勝手に姫にしちまったがそれでも
あいつは最後は承諾したはずだ。
それなのに………なんで!
姫華が仲間とか言ってたやつに向けた
笑顔は、俺らが見た中で
一番綺麗な笑顔だった
「なぁ、蓮。姫華を本当に姫にしとくのか?」
「あぁ、考えていた。」
「もし、俺たちが仲間だと思われて
いるんでしたら、姫を辞めろと言ったら
辞めたくないと言うはずです。」
斗真が出した案は危険だったが、
姫華を試すのにはいいと思ったらしく
みんな頷いていた。
「分かった。試してみよう。」