漆黒の破片
幹部室に行こうとしたら蓮達が階段を
降りてきた。
話しかけようと思った瞬間
ピロリン♪
スマホで確認すると健太からで、
『倉庫の外から見てるからな!』って。
チラリと倉庫の入口を見てみると
みんなが居た。しかも、健太なんか
ガッツポーズなんかしてるし。
「…………姫華。」
「ん?どしたの?」
その後の言葉は衝撃的だった。
「姫を降ろす。」
「………………え。どうして?………」
姫は望んではいなかったけどこれから
徐々にみんなと仲間になれると思って
いたから。
でも、まだあの言葉を言われない
だけマシかもしれない。
あぁ、ここも私の場所じゃないのか。
私が居るのは許されない所なのか。
「お前はここに必要とされていない。
お前はもう仲間じゃねぇ。」
仲間じゃないーーー
その言葉は私を闇に染める。
その言葉は私を苦しめる。
その言葉は私をーーーー
「そっかぁ…………。私は必要じゃないのかぁ……。ごめんね。ごめんねぇ。」
涙が溜りに溜まって床をぽたぽたと
濡らしていく。
「ち、違うんだ!今のは姫華を試そうと
しただけでっ……………!」
その蓮の言葉は追い詰められている私の
耳には届かなかった―――――