漆黒の破片


屋上の前まで来ると陽気がうるさい。


「総長。屋上の扉が壊されています。」


は!?屋上の扉ってめっちゃ頑丈で
壊すことができないはずなのに……

俺らでも壊すことができない。
誰が壊したんだ……


「誰か寝とるぞーー!」


近ずいて見ると一人の女が寝ていた。
風でサラサラとなびく黒髪に
長いまつげ。大きな目に
綺麗すぎる顔立ちに皆釘付けだった。


「起こしてみようや。」

そう言った陽気が女をつつこうと
すると、すぐに目が開いて
すごいスピードで手を掴まれていた。


「触んじゃねーよ。誰だテメェ」


顔立ちからは想像できないほど怖い
オーラと低い声。

俺らでもビックリした。


何者だ………。こいつは……。


-蓮side end-
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