解放の本
私も一緒に調べることや噂を他の人たちにも知らせるために、紫陽花さんの家に来た。まだ来てない人もいるようで、今はその人を待っているところだ。
「あっ来た」
紫陽花さんが部屋のドアを開けると、あのとき私とぶつかった人が部屋に入る。
「あのときの……」
私がいたことに気が付いたらしい。紙に、また会いましたねと書いて見せる。それを見て紫陽花さんは、花鳥(かとり)にあったことがあるのか?と聞く。私は紫陽花さんに初めて会った時のことを説明する。緊張していたけど少し安心した。
しかし、その直後背筋が凍るほど怖い視線を感じた。後ろを見ると、ある人と目が合った。黒い髪を三つ編みにしている、目の細い女の子だった。私に気が付くと目をそらす。もしかしてあの子が……と思ったけれど、それだけで疑うのはやめておこうと思いさっきのことは考えないようにする。
「注目!伝えたいことが2つある。重要だから聞いてくれ」
みんな一斉に紫陽花さんの方を見る。
「1つ目は、この調査隊に新しいメンバーが入る」
「藤野 ももこです。よろしくお願いします!」
自己紹介をしているときもあの女の子は私を見ていたけど、怖い感じではなかった。もしかしたらさっきのは気のせいかもしれない。
「2つ目は、事故の原因についての噂があった。本当かどうかはわからないが、魔法を使える少女が事故を起こしたというものだ」
「それで、まさかそれを調べるつもりなんですか?」
「これ以外に全く情報がないんだ。まずはこの説を調べよう」
周りがざわざわとし始める。花鳥さんは何かを書いた紙を紫陽花さんに渡す。
「もっと詳しく教えてくれ……何を調べればいいのかよくわからない……か。桃子、他にわかることはないか?」
「その子たちは魔導書を持っていたらしいんです。大きさは日記くらいの……この条件に当てはまる本は……空操禁書です」
空操禁書という言葉にあの子は反応した。やっぱり何か知っている!?空操禁書という言葉を知っていた人は全体の2割ぐらいで、後の人は聞いたこともないという。
「あっ来た」
紫陽花さんが部屋のドアを開けると、あのとき私とぶつかった人が部屋に入る。
「あのときの……」
私がいたことに気が付いたらしい。紙に、また会いましたねと書いて見せる。それを見て紫陽花さんは、花鳥(かとり)にあったことがあるのか?と聞く。私は紫陽花さんに初めて会った時のことを説明する。緊張していたけど少し安心した。
しかし、その直後背筋が凍るほど怖い視線を感じた。後ろを見ると、ある人と目が合った。黒い髪を三つ編みにしている、目の細い女の子だった。私に気が付くと目をそらす。もしかしてあの子が……と思ったけれど、それだけで疑うのはやめておこうと思いさっきのことは考えないようにする。
「注目!伝えたいことが2つある。重要だから聞いてくれ」
みんな一斉に紫陽花さんの方を見る。
「1つ目は、この調査隊に新しいメンバーが入る」
「藤野 ももこです。よろしくお願いします!」
自己紹介をしているときもあの女の子は私を見ていたけど、怖い感じではなかった。もしかしたらさっきのは気のせいかもしれない。
「2つ目は、事故の原因についての噂があった。本当かどうかはわからないが、魔法を使える少女が事故を起こしたというものだ」
「それで、まさかそれを調べるつもりなんですか?」
「これ以外に全く情報がないんだ。まずはこの説を調べよう」
周りがざわざわとし始める。花鳥さんは何かを書いた紙を紫陽花さんに渡す。
「もっと詳しく教えてくれ……何を調べればいいのかよくわからない……か。桃子、他にわかることはないか?」
「その子たちは魔導書を持っていたらしいんです。大きさは日記くらいの……この条件に当てはまる本は……空操禁書です」
空操禁書という言葉にあの子は反応した。やっぱり何か知っている!?空操禁書という言葉を知っていた人は全体の2割ぐらいで、後の人は聞いたこともないという。