解放の本
「でももしかしたら違うところに行っている可能性も……歴史博物館とか……」
「じゃあ私は蕎麦芋子爵の家に行ってみます」
「私は歴史博物館を探すわ。探し終えたらそっちに行くわね」
オレガノさんと別行動することになった。アディソンさんのところから歩いて15分で到着できた。
「ここが蕎麦芋子爵の家……」
外が暗くなったせいか、不気味に見える。絵本で見た家は綺麗な花が咲いたもっと明るい家だった。門はあるけど鍵が閉まっていない。入ると、暗くてよく見えないけど花が咲いていた。昼と夜とで印象が変わる家らしい。
ドアを開けて中に入ると、シャンデリアがあって広かった。照明は一部しか点いていなくて、うす暗くて不気味。
真っすぐ進むと階段があってふかふかの絨毯が敷かれている。2階に南天さんがいるかもしれないと思って上ってみる。
幽霊が出そう……そう思った時、ガタッと音がする。
「ひぃっ」
どうしてこういうときにかわいい声が出ないんだろうといつも思う。これじゃいつか好きな人が出来た時に引かれる。それより、さっきのは南天さんがいるということだろうか。幽霊だったら……
怖いけど、南天さんを探しにきたのだからと自分に言い聞かせ、音がしたと思われる部屋の前に立つ。そして、覚悟を決めてドアを開けた。
「じゃあ私は蕎麦芋子爵の家に行ってみます」
「私は歴史博物館を探すわ。探し終えたらそっちに行くわね」
オレガノさんと別行動することになった。アディソンさんのところから歩いて15分で到着できた。
「ここが蕎麦芋子爵の家……」
外が暗くなったせいか、不気味に見える。絵本で見た家は綺麗な花が咲いたもっと明るい家だった。門はあるけど鍵が閉まっていない。入ると、暗くてよく見えないけど花が咲いていた。昼と夜とで印象が変わる家らしい。
ドアを開けて中に入ると、シャンデリアがあって広かった。照明は一部しか点いていなくて、うす暗くて不気味。
真っすぐ進むと階段があってふかふかの絨毯が敷かれている。2階に南天さんがいるかもしれないと思って上ってみる。
幽霊が出そう……そう思った時、ガタッと音がする。
「ひぃっ」
どうしてこういうときにかわいい声が出ないんだろうといつも思う。これじゃいつか好きな人が出来た時に引かれる。それより、さっきのは南天さんがいるということだろうか。幽霊だったら……
怖いけど、南天さんを探しにきたのだからと自分に言い聞かせ、音がしたと思われる部屋の前に立つ。そして、覚悟を決めてドアを開けた。