解放の本
佐伯さんが死んで、多くの人が悲しんだ。もし、佐伯さんが、自分が死んだら悲しむ人がいると気付いていたら……
怪我をした人は何十人もいたけど、どの人も命に別条はないらしい。
負傷者52名、死者1名
とうとう、空操禁書の事件で死者が出てしまった。
「桃子さん、少しいいですか?」
「どうしたの仄矢?」
「空操禁書は、世界を終わらせるつもりです。そして、どんどん魔力も戻ってきていて、今までのように空操禁書と接触するのは危険です」
仄矢は真面目な顔で言っている。でも、世界を終わらせようとしているなんて言われても信じられなかった。
「じゃあ、それを止める方法は無いの?私はどうすればいい?」
「今は、空操禁書が使われなくすればいいのです。いつかは消さないといけないけど……その時が来るまで桃子さんには、空操禁書を悪いことに使おうとしている人を止めてほしいのです。例えば、使おうとしている人がいたら空操禁書以外で解決する方法を教えてあげるとか……」
「分かった」
仄矢は天使の羽根を広げ、どこかへ行こうとする。その前に、言いたいことがある。
「仄矢!また会える!?」
「多分、その時が来たら」
「じゃあ、また会おう!そして、もうこんなことが起こらないように……空操禁書を正しく使える世界にしよう!誰も死なないように……」
私は仄矢にそう言った。仄矢は、何故か泣いていた。
怪我をした人は何十人もいたけど、どの人も命に別条はないらしい。
負傷者52名、死者1名
とうとう、空操禁書の事件で死者が出てしまった。
「桃子さん、少しいいですか?」
「どうしたの仄矢?」
「空操禁書は、世界を終わらせるつもりです。そして、どんどん魔力も戻ってきていて、今までのように空操禁書と接触するのは危険です」
仄矢は真面目な顔で言っている。でも、世界を終わらせようとしているなんて言われても信じられなかった。
「じゃあ、それを止める方法は無いの?私はどうすればいい?」
「今は、空操禁書が使われなくすればいいのです。いつかは消さないといけないけど……その時が来るまで桃子さんには、空操禁書を悪いことに使おうとしている人を止めてほしいのです。例えば、使おうとしている人がいたら空操禁書以外で解決する方法を教えてあげるとか……」
「分かった」
仄矢は天使の羽根を広げ、どこかへ行こうとする。その前に、言いたいことがある。
「仄矢!また会える!?」
「多分、その時が来たら」
「じゃあ、また会おう!そして、もうこんなことが起こらないように……空操禁書を正しく使える世界にしよう!誰も死なないように……」
私は仄矢にそう言った。仄矢は、何故か泣いていた。