月明かりの下
「惚れちゃいました、私!! メルアド教えてください」

恵理は、翔とタクの横をすり抜け、
shin-yaの横に座り、メルアドの交換をしている。
いいなぁ〜、あの性格。
私もしたいよ、shin-yaとメール。

……って、マズいな。

今日、ここに恵理連れてきたのは、
「私、彼が好きみたいなの」って相談したくて連れてきたのに…。

「ルナ。あんたもメルアド教えてもらいなよ」
shin-yaが、私を見つめている。

「い、いいよ。私は。私なんて」
「でた。ルナの『なんて』が(笑)」

ホントは、メルアド知りたいくせに私…。
だれよりもshin-yaの近くに寄り添いたいくせに…。

なんで勇気を出すことができないの…なんで。

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