告白


一通り話した。



「それで、終わり。」


そう言って話を締め括ると、彼が、抱きしめてきた。




突然過ぎて、あたふたしていると。



私の耳元で、とびきり甘い声で。



「そんな男、忘れちゃいなよ。

俺だけを、愛せばいい。



君は一度愛した男に対して、重い愛情を注ぐのだろう。

俺なら、その全てを受け止めるから。


それ以上の愛で、君を壊してあげる。」




いきなりすぎる告白に頭がついていけない。


だけれど、私は、これ以上ない程の幸福に身を焦がして、震えた。





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