猫メイド×高校教師













「えーっと…HR委員は小鳥遊さんかな?」

「えっ?!……あ、はい…」

「始業式の準備少し手伝ってくれる?」

「わ、分かりました…」

「皆は、あと30分後に体育館に番号順に一列ね」

「「はーい」」



向こうは気づいて……ない、よね?


気づくはずないか!こんな姿だし。



「それじゃあ、小鳥遊さん行こうか」

「はい…」



ソフトな声でふんわりと笑う先生。


なぜか目を合わせたらいけない気がして目を合わせられない。



「始業式の準備っていうのはカーペット敷くだけなんだけどね。担任とHR委員で敷くっていうことらしくて」

「…は、はあ……」

「体育館倉庫でカーペット持ってくるから先に体育館に行ってて」

「え、私も持ちますよ!」

「大丈夫。女の子が持てる重さじゃないから。ね?」

「…分かりました」



先生もそんな力なさそうだけど……。


って、失礼か。



それにしても菜葉先生なんて初めて見たな。


本当に去年からいた?っていうくらい。


どれだけ私周り見てないのかな…。












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