猫メイド×高校教師
「飲み物、何飲む?」
「紅茶で…」
「偶然。僕も紅茶飲みたかったんだ〜。
月城さんの好きな飲み物わかる?」
「炭酸が好きですよ」
「じゃあ炭酸にしようか」
私が自販機にお金を入れようとしたら止められてしまった…。
運転してもらった上に飲み物も買ってもらうなんて……
それに遊園地のチケット代も……
「あれ…栄ちゃんのは?」
「栄人のはいいよ。たぶん中でビールでも飲むだろうし…」
「あ、そっか…」
飲み物をかかえると開園を待つ行列に行く。
「手、繋ごっか」
「え?」
「はぐれないように。…それにせっかくのデートなんだから」
「はい」
「一応初めてでしょ?デート」
「そうですね!」
「楽しもうね。あ、ここのお化け屋敷すごい有名だから入ろうね〜」
「入りません」
「…即答だね。連れてくけどさ。……栄人たち探そうか」
連れてくけどさ……?
いやいやいや。いくら先生のお願いでもお化け屋敷は嫌ですよ?
あんなの進んで入る人たちの心理がよくわからない。