猫メイド×高校教師











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「…ダメ」

「えっ?」

「ダメでしょ。夕凪ちゃんが皆の前であの姿になるなんて…」



放課後。いつもの部屋で先生に相談。


即答で、却下されました。



「でももうシフト作られてるし…接客はやらなきゃですし」

「いつもの学校の時の夕凪ちゃんでいればいいじゃん」



……という。


うーん…どうしよう。



「夕凪ちゃんが可愛い子って皆に分かったら男が放っておかないでしょ。
やだよ、そんなの…」

「先生……」

「…ごめん。やっぱいいよ。僕の嫉妬で縛ったら可哀想だし」

「本当ですか?」

「だけど、他の男のこと見ちゃダメだよ」

「…私先生しか好きじゃないですよ?」

「ん。ありがとう夕凪ちゃん」



と言って触れるだけのキスをした。



「明日先生も接客するんですよね?」

「強制的にね」

「ふふ、楽しみです」

「楽しみとかやめてよ」



だって楽しみだもん。文化祭。


先生と文化祭。


きっと楽しい思い出になる。










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