猫メイド×高校教師
「今日でやっと公に付き合えるね」
「そうですね!」
「まぁ法律上3月末までは教師と生徒なんだけどね……」
そうなんだ……。
「よし、着いたよ」
「ありがとうございます!」
「ん。またあとでね」
先に車を降りて教室に向かった。
「うげっ、ことりちゃん?!」
「え?…あ、栄ちゃん」
「あ、ごめん。思わずことりちゃん呼びしちゃった!
今日いつもと違うじゃん。最後だから?」
「はい…メイクもことりの時と同じにしました」
「うん。めっちゃことりちゃんだもん。
じゃ、また後でな〜」
「はい!栄ちゃんもいつもよりキマってますね」
「ははっ、だろ?!じゃあな」
栄ちゃんにも何かとお世話になったな…。
今思えば栄ちゃんがいなかったら先生と私出会えなかったかもしれないよね。
あの日、栄ちゃんたちがメイドカフェに来なかったら…
先生が担任でも関わりがあまりなかったかもしれない。