猫メイド×高校教師











「ん?どうしたの?そんな怯えたような顔して」

「…いえ……」

「小鳥遊さんは僕が店に来た時、ここの教師だって分からなかったの?」

「はい……すみません。教科担当になっていない先生は分からなくて」

「そう。……言っておくけどいつもメイドカフェ行ってるわけじゃないからね。
この間は栄人がおかしかっただけ」

「分かってますよ…そのくらい」

「ならいいけど。……って、まだ怯えてるの?
別に僕怒ってるわけじゃないんだけど」

「え、いや、さっきの…先生の笑顔が怖くて……」

「なにそれ酷いな〜。まあ、僕ねよく見かけによらずSって言われるんだ」



たしかに……そんな笑顔だったかも。



「自分では分からないんだけどね。
普通に笑っただけなのにな〜」

「あ、今の笑顔は普通の笑顔…です」

「えーさっきも同じ顔だったでしょ?」

「違いますよ……」



天然Sですか……。


先生は本当は優しいイメージとは裏腹にSっ気がある人なんだ。


しかも自覚してない……。














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