猫メイド×高校教師
【時雨side】
「氷枕持ってきたよ。お水もあるから好きな時に飲んでね」
「すみません…ありがとうございます」
「ん。安静にしてなね」
病人とはいえ、生徒を家に招くのは初めてだ。
普通なら、気をつけて帰れよくらいで終わるのに……
何でこうなったのか……どうしてこんなことしたのか……
自分でもよくわからない。
「あの……先生?」
「なに?」
「ありがとうございます」
「ははは、どういたしまして」
そう言うと寝息が聞こえた。
寝るのはやっ!
まあ、辛そうだったしね……。
……あ、メガネ外してる。
前髪も横に流れてる……。
本当にあのメイドだ。