猫メイド×高校教師













「ん?何か言いたいことでもある?」

「あ、いえ……」



まずい……見すぎた。


目を逸らしてネネちゃんと戯れる。



「まあ、僕のこんな姿普段見ないしね。
小鳥遊さんが料理してる姿見るの生徒で初めてだよ」



初めて……か。


いや、まあ、それはそうか!


普通なら家に行ったりしないもんね!


私が迷惑かけただけで……。



「お待たせ。出来たよ〜。お、ネネ懐いてるね」

「あ、ありがとうございます。懐いてくれてますかね?」

「うん。大人しいけど人見知りだからあんまり懐かないんだよ」

「そうなんですね…」

「まあ、猫メイドさんだからかな?ね?ことりちゃん」



わざと"ことりちゃん"を強調して言う先生。



「…先生って優しいと思ったら意地悪ですよね」

「え?僕が?そんなことないよ。まあ、よく言われるけどね。イメージと違って俺様とか強引とかね」

「やっぱりそう思うのは私だけじゃないんですね…」

「はははっ、僕自身は意地悪してるつもりはないんだよ?」



無意識ってやつなのかな…?


逆に怖い。













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