線香花火
病院の外に出ると真夏の太陽が照りつけ、せみの大合唱が聞こえてきた。
夏が来るたび思い出す。
あの夏の淡い初恋。
父親になっても、おじいちゃんになっても、忘れることはないやろう。
せみの声とともに蘇る、夏の幻を……。
(おしまい)
夏が来るたび思い出す。
あの夏の淡い初恋。
父親になっても、おじいちゃんになっても、忘れることはないやろう。
せみの声とともに蘇る、夏の幻を……。
(おしまい)