線香花火
今日も忙しくドタバタしているうちに一日が終わった。
三日間しかないバイトの貴重な一日は、あっという間に過ぎていった。
「夏人くん!」
駅に向かってとぼとぼと歩いていると、後ろから声をかけられた。
その声に背筋がぴんとした。振り向くとキラキラ笑顔の夏子ちゃんがそこにいた。
「お疲れ様! 一緒に帰ってもいい?」
昨日、話しただけで、今日はタメ口。急激に距離が近くなった気がして、うれしくなった。
「もちろん!」
うれしくなってちょっと声が大きくなった。クスッと笑ったその笑顔も、たまらなくかわいい。
昨日、初めて会ったとは思えないくらい、夏子ちゃんとは会話が弾んだ。
甘い物が好きやったり、サッカーが好きやったり、音楽の趣味も似ていたり……。
好きなサッカーチームの好きな選手まで一緒。まるで自分のことを知っているかのようや。
「今度、一緒にサッカー観戦できたらええなぁ」
そう言うと一瞬、寂しげな表情をした……ように見えたが、すぐに笑顔でうなづいた。
もしかして彼氏がいてるんかな? こんなかわいい子なら、いても不思議はない。
ちょっと話が合ったくらいで、自分のものになった気がしたのが恥ずかしく思えた。メアド交換ができないまま、駅でさよならした。
また、明日。まだ明日がある。明日は絶対!うまくやるから。
三日間しかないバイトの貴重な一日は、あっという間に過ぎていった。
「夏人くん!」
駅に向かってとぼとぼと歩いていると、後ろから声をかけられた。
その声に背筋がぴんとした。振り向くとキラキラ笑顔の夏子ちゃんがそこにいた。
「お疲れ様! 一緒に帰ってもいい?」
昨日、話しただけで、今日はタメ口。急激に距離が近くなった気がして、うれしくなった。
「もちろん!」
うれしくなってちょっと声が大きくなった。クスッと笑ったその笑顔も、たまらなくかわいい。
昨日、初めて会ったとは思えないくらい、夏子ちゃんとは会話が弾んだ。
甘い物が好きやったり、サッカーが好きやったり、音楽の趣味も似ていたり……。
好きなサッカーチームの好きな選手まで一緒。まるで自分のことを知っているかのようや。
「今度、一緒にサッカー観戦できたらええなぁ」
そう言うと一瞬、寂しげな表情をした……ように見えたが、すぐに笑顔でうなづいた。
もしかして彼氏がいてるんかな? こんなかわいい子なら、いても不思議はない。
ちょっと話が合ったくらいで、自分のものになった気がしたのが恥ずかしく思えた。メアド交換ができないまま、駅でさよならした。
また、明日。まだ明日がある。明日は絶対!うまくやるから。