神の気の向くままに
一章 命の天秤
一日目

う...眩しい

鉄格子のついた窓から、淡い光がさしこむ。

‐此処は何処?

辺り一面灰色のコンクリートの壁に、1つの窓。

そして、床には、扉のような仕掛けがある。

牢獄?

‐私はだれ?

思い出せない。

‐何で此処に居るの?

それも、思い出せない。

いや、思い出したくない。
< 6 / 10 >

この作品をシェア

pagetop