我が道~軌跡~
「ッう!!」

クシャクシャ。

「ッな、なにすんだよ!?」

気持ちは晴れた。もう…良いよな。

私は地面に倒れた朱雀の総長まで近寄りしゃがんでそいつをクシャクシャと撫でた。

「…強くなれよ。」

「っ?!ま、まだ終わっちゃいねーよ!逃げんのか?!」

そう言い残し私は背を向けた。

そして突っ立っている千波に

「もう終わった。行くぞ。」そう言ってお互い怪我し合った仲間を支え合い

「あぁ。終わったさ。私の中の闘いはちゃんとケリをつけて終わったんだよ。」


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